オーストラリアの弁護士のいろいろ その19 WAOJE Global Venture Forum(世界大会)を終えて

今回は、2019年11月6―8日に開催されたWAOJE Global Venture Forum(世界大会)について書こうと思います。WAOJEとは海外を拠点に活躍する日本人起業家のネットワークです。

2019年度の開催地としてゴールドコーストに決定したのは、約1年前。

この実行委員長として私は自ら立候補しました。

開催が決まる前から、将来のためにとゴールドコースト観光局にはアプローチ済、開催が決まったと同時にミーティングを持ち、更に地元有力者に地元政治家の紹介も頂き、ミーティングもしました。

正直、この時点で政治家がどう絡むのか理解していませんでしたが、この後徐々に、地元政治家は地元市民のために頼まれた事を手伝ってくれるのだということが分かりました。それが将来の選挙権に繋げる為とはいえ、ここ在住の日本人の場合、多くは永住権留まり、市民権(選挙権がある)を持っている人はごく少数。私は最初から選挙権は無いと公言していましたが、それでも手伝うという姿勢には感銘を受けました。

私は実行委員長になったものの、本業は弁護士。契約関連が得意な以外は、イベント屋でもないし、ましてや300人規模の大イベントをどこから手を付けていいかさえも分からない。

昨年12月-1月に会場ホテルと数回のミーティングを持ち契約。4月に入って、私は、このイベントの「趣意書」を用意することになる。趣意書はもちろん今までやったことはないし、何を書けば良いかも分からない。過去のバンコク大会やネットであれこれ検索して試行錯誤の中無事完成。それをあちこちに送り付ける。

そして、基調講演の著名講演者の数名を選出、そして講演依頼書を作って大物講演者らに直接電話やメールでアタック!著名人数名でしたので、私はもう何度も清水の舞台から飛び降りる気持ちでやりました(汗)。ここまでやるともう恐い物は無くなりました(笑)。

運よく、私が一番来て頂きたかった渋澤健さんは、諸事情あったにも関わらずご快諾頂き安堵。

そして、協賛団体として、政府系や地元団体等にアプローチ。地元有力日本人関連の団体には後援頂けることになり、観光大臣や市長、ブリスベン総領事等には、直々の英文招待状作りも、書面はもちろんのこと、便箋と封筒選びも自らやりました。これもネット等を参考にして、最後は地元政治家の秘書にチェックをして貰い助けて頂きました。

これだけ周囲を巻き込んでの大イベント。万が一失敗したら、地元で信用度を失くして仕事ができなくなるかもしれないという一抹の不安にもこの一年で数秒 x 数回見舞われましたが、だからこそやるしかない。やり切って失敗ならしょうがない、とにかく頑張るしかない。覚悟して、これだけを支えに頑張ってきました。

こうやって頑張ると応援してくださる大勢の仲間にも助けられました。

WAOJEのいろんな支部に講演に呼んで頂いたり、支部イベントに参加したり、本当にたくさんの人達と交流し、また応援頂く。この繰り返し。

物事は地道な前進の積み重ね。地道な努力あるのみ。

この約一年色んな国や街に行き、自分自身が一番成長した年。直接人に会う、人と話すこと、根本的な大事さを体験したのです。

「あの時(強引に?)誘ってくれたから来たよ」と当日声を掛けて下さった沢山の方々、3日イベントなのに仕事の都合で2日参加のみで帰られた方、本当に来て下さって感謝、感謝です。

これらの大切な仲間、支えてくれた仲間、一緒にやり遂げた仲間、私はこの仲間に今世巡り会えたことが一番の幸せです。号泣

皆さんありがとう!