コロナウイルス:豪州政府のDo not travel (Level 4)の意味について(2020年3月18日現在)

オーストラリア政府は、本日2020年3月18日付け、オーストラリア国民に「Do not travel」、全世界への渡航禁止、いわゆる出国禁止を発表しました(highest advice level 4 of 4)。

万が一、このLevel 4通達に反して出国した者はどういう結果に至るのか検証してみたいと思います。

まず、政府のSmart Travellerのサイトより(こちら)関連事項のみ抜粋してみます。

Level 4: Do not travel

… Your travel insurance policy might be void. The Australian Government may not be able to help you.

もし出国した場合、旅行保険は無効。そしてオーストラリア政府は援助できないかもしれません。

… Check your travel insurance. Most standard policies won’t cover you for ‘Do not travel’ destinations.

ほとんどの保険会社の旅行保険は、「Do not travel」の目的地(補足:今回のコロナウイルス時期の場合は全世界対象)には保険カバーが適用されません。

Understand that you could die. Make sure you have an up-to-date will, an enduring power of attorney. Designate appropriate insurance beneficiaries.

万が一、死亡の可能性も考慮の上、あなたの遺言書や継続委任状の再確認、そして、生命保険の(注釈:スーパーアニュエーションも)受取人も正しく任命しておく必要があります。

If you die overseas in a ‘do not travel’ destination, it’s unlikely your travel insurance will cover you. Your family will be left to deal with your death. This includes organising your funeral and bringing back your remains …

Level 4に反して渡航し、万が一死亡した場合、旅行保険のカバーは通常ありません。あなたのご家族は、お葬式や遺体引き取り等の手配を余儀無くされるでしょう。


以上、内容を見ますとかなり深刻な事態になります。

従って、Level 4では渡航はできないと判断すべきでしょう。

また今一度、ご自身のオーストラリアの立ち位置を考慮した上で、資産保護・財政管理等(つまり、豪州遺言書、豪州継続委任状や保険・年金等)の見直しをされることをお勧めいたします。