オーストラリアの弁護士のいろいろ その3 なぜ弁護士になろうと思ったのか

今回はちょっと脱線して、なぜ弁護士になろうと思ったのか?
よく聞かれる質問です。

なぜ弁護士になろうと思ったのかの前に、なぜ法学部に入ったか?の理由から始めなくてはなりません。

理由は、実は両極端なもので、1)将来自分のオーストラリアでの生活に自信が無かったからこれを武器にして自信を付けたかった、2)自信があるから試したかった、でした。

私は、元々日本でピアニストを目指し音大を卒後した。中学までは先生にも褒められて、高校で音楽科を受験することにした、が奇しくもここで失敗(涙)。

高校では普通科に通いながら、学校帰りや週末も含めた週5日、ピアノは2人の先生、声楽、ソルフェージュ(音楽の文法)、その上、英語に強い神戸女学院ピアノ科を目指していたため、英語の家庭教師もつけて友人と遊ぶ暇も無く音楽に賭けた高校時代。

ただ、絶対音感と言われる3−4歳くらいを遠に過ぎた10歳からピアノを始めたのがそもそも遅過ぎたからなのか、単に才能が無かったからなのか(結局これ!)、高校に入ってからは、同じ先生の元で学ぶ音楽生が自分よりレベルが高いのに劣等感を抱く。

第一希望の神戸女学院は不合格、音楽浪人1年後2度目の受験にも失敗。滑り止めの大阪芸大に合格し入学した。最終的には卒業演奏会に出られる学科トップ10入りで卒業。

でも普通の大学に行っていなかったのは少々劣等感があったのでしょうね。。。

それもあって、オーストラリアではボンド大学で応用言語学の勉強をし、英語で勉強をする自信を付けたところで、法学部に挑戦をすることにした。

冒頭の通り、この時点で自信があったから試したかったのと、将来の自分のオーストラリアの生活に自信が無かったからこれで自信を付けたかったのが大きな理由。

その1で法学部時代の苦しさは述べた通り、オージーの法学生を相手に劣等感づくしの私でしたが必死で卒業をした。

ただ、卒業してそれなりの自信が付くものの、弁護士になったら、今度はオーストラリア人の弁護士と比べ、ネイティブでない私はまた劣等感。

ある時知人から言われた衝撃的な言葉、「東大目指して無事入学しても、東大の中で自分よりもっと賢い人がいる訳だから結局上には上がいて、上ばっかり見ていてはいつまで経ってもきりがなく劣等感が薄れることは無い」。

結局は自分の意識。

弁護士になってから、周りからは、弁護士なんですね!と言われたりするが、自分の中では葛藤があったりした訳です。

自分の中で自信と劣等感が相交差する、独立してからここ数年やっと無くなったものの、とにかくこれに悩まされ続けた過去があります。

つづく